二つの命令
† マタイ 28章19-20節
本日の聖書箇所は「大宣教命令」と称されるところですが、しかし実は二つの命令であることが意外と忘れられています。前半の「行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい」という宣教と、後半の「命じておいたすべてのことを守るように彼らを教えなさい」の教えるという二つの命令です。本日はこの後半に焦点を当てて行きます。
さてこの教育ということですが、先週三つのポイントがあることをアンテオケ教会で語られました。その内容というのは①一般的な事柄、②聞き従い、③感謝する、④賜物を用いる、この四つだそうです。①については洗礼の準備会などで、主に使徒信条などを踏まえて学んでいる知識です。しかし②以降については、聖霊様の働きなしには困難な事柄です。
なぜなら、神に聞くことなしに「聞き従い」はできませんし、問題の中に用意された御心がわかるからこそ「心からの感謝」をいたします。まして「賜物」とは、人の祈りを通してのご聖霊様の働きそのものではありませんか。と言うことは聖霊のバプテスマを受け、新生したクリスチャンが教え、学ぶことの出発点でありその土台なのです。
さて宣教と教育というイエス様の二つの命令をもう一度思い返してみますと、そこには神から遣わされる者に必要なものが何なのか?ということが見えてまいります。二つの命令を成し遂げるためには徹頭徹尾、これは神の(聖霊様の)働きであって、人はそのしもべであり器(うつわ)に過ぎないということです。神の臨在の中、その愛の実践者として教え導くのです
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