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2024年7月28日 (日)

わたしの母、わたしの兄弟とは

マルコ 3章34節   2017新改訳

そして、ご自分の周りに座っている人たちを見回して言われた。「ご覧なさい。わたしの母、わたしの兄弟です。

 イエス様の初期ガリラヤ伝道も終盤を迎え、イエス様のまわりはいつも大勢の人々が取り囲み、ガリラヤ地方でその名を知らぬ人もいないほどになりました。イエス様の評判は家族の耳に入ってきます。最近では都からの律法学者によって、安息日に罪を赦した事が律法違反とされ、癒やしなどの働きがベルゼブル(悪霊の頭)によるものとされたり、良からぬ評判も出ています。一家の大黒柱として家族を支えてきたイエスの豹変ぶりに戸惑い、心配のあまり家族はイエスから訳を聞く、事情によってはナザレに連れて帰ろうと思っていたはずです。

 これに対し、イエス様は「わたしの母、わたしの兄弟とはだれでしょうか」と言われたのです。まるでマリヤなど母たちはもう家族ではない、のように聞こえるのですが、全人類の罪を贖う救い主として世に来られた使命の前に、もはや肉親のブレーキは妨げでしかありません。
 そして、イエス様は、弟子たちを中心に自分の周りに座っている人たちを見回し「ご覧なさい。わたしの母、わたしの兄弟です。だれでも神のみこころを行う人、その人がわたしの兄弟、姉妹、母なのです」と言われました。イエス様の周囲に座っている人とは、十二弟子をはじめとして、すべてを投げ出し、イエスに聞き従っている人たちのことです。この一団の人たちはやがて天のエルサレムに引き上げられ、永遠に共に住まう人たちです。キリスト教会では互いに「兄弟、姉妹」と呼び合いますが、肉の兄弟は天で再び会えるとは限りません。しかしクリスチャン同士は、神の国では永遠に真の兄弟であり姉妹だからです。
 特に重要なことは、兄弟、姉妹とは「神のみこころを行う人」であり、ルカ8章では「みこころ」とは「神のことばを聞いて行う人たち」だとされていることです。神のことばとは何でしょう。答えは明解です。第一に聖書です。しかし聖書の御言葉を聞いて、それを実行しない自称クリスチャンがなんと多いことでしょうか。自分に都合のよい聖書箇所は受け入れても、御言葉全体に従っていないのであれば、みこころを行っているとは言えません。

 第二に、聖書以外でリアルに神のことばを聞く人がいます。そのような人は、絶対にではありませんが、基本<聖霊のバプテスマ>を受けている人であることが前提になります。さらに聞いた神のことばが、本当に神が語られたものか<吟味>できることが前提になります。吟味については、教会の牧師や御霊のクリスチャン数人による吟味が大切になってきます。
 いずれにしろ、最も大切なことは、聖霊のバプテスマを受け、新しく生まれ変わって神の家族、兄弟姉妹になることです。そうすれば不断の祈りの生活を通して、心から神を愛するようになり、何とかしてみこころを行いたいと願うようになるのです。

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